そんな疑問にお答えします!
この記事をまとめると
- 円柱さしを使うと「書く」の準備になる
- 算数の量感を視覚的にも触覚的にも感じられる
- 長く使えます
もくじ
この記事の信憑性
この記事を書いているポシモは知育講師をしています。
2歳半から小学生低学年までの年間200名程度の生徒の先生をしています。
例えばですが、
「3歳の時に学んだ〇〇が、小学生算数のここにつながるんだな」
ということを意識しながら子供と接しています。
ですので、おもちゃの効果には真剣に向き合います!
算数の力を楽しく伸ばすにはどのおもちゃが良いかな?とリサーチした結果「円柱さし」にたどり着きましたので、詳しくご説明しますね!
円柱さしで期待できる3つの効果
円柱さしで遊ぶことによってみにつく力は大きく分けてこちらの3つです!
①身体的な発達の助けになる
②遊ぶだけで集中力がつく
③数学の規則性や量感を身体の感覚で理解することができる
(→プリント学習では学べません。)
ひとつずつご紹介します!
身体的な発達の助けになる
円柱さしを持っている手をみてみてください!
自然と「親指」「人差し指」「中指」の三本の指で「つまむ」をしていますよね!!
そうすると、遊んでいる間に指先に筋肉がつきます。
この筋肉がクレヨンとかはしを持つための身体の土台作りになるんですね!
筋肉がついていないと鉛筆が4点持ちになったり、握りしめて書くことから卒業しにくくなる可能性があります。
また、指先を動かすことで、脳の刺激にもなりますので一石二鳥ですね!!
遊ぶだけで集中力がつく
目で見た情報を脳で理解します。理解した脳が今度は身体を思い通りに動かそうとしますが、 子供にとっては脳と体の連携が結構難しいんです。
そのための練習としては円柱さしかなりおすすめです。
ここだけ聞くと集中力ではなく脳育なのですが、この作業はかなり集中力を必要とします。
子供の気持ちとしては「ぱっと見入りそうなのに入らない!でも入ったら超スッキリ!」です。
なので、「この穴に入れたいのに入らない!!」を繰り返すことで、距離感や角度の理解にもなりますし、めちゃくちゃ集中してくれます。
円柱を倒れないようにただ並べるだけでも、集中力が必要ですね。
数学の規則を感覚的に理解していきます
これが円柱さしのメインの効果です。
小学生が算数でつまずく具体的なポイントは「量感」です。
足し算や筆算などの計算よりも、広さとか水の量が想像できなくて苦労するんですよね。
その想像ができない部分を、予め補ってあげられるのが4つの要素に分けられている円柱さしです。
小学生にプリント学習で説明しようとすると、なかなか大変なんですよ。
それを、事前にただ触って遊ぶだけで感覚を育ててあげられますので、幼児期の円柱さし、おすすめです。
4つの台にはどんな要素が入っているのか、ご説明します。
円柱さしの特徴
①大きさの変化
②太さの変化
③体積は同じで形が変化
④高さの変化
この4種類の円柱に触れることで、感覚的に量の変化を感じ取ることができます。
①大きさの変化
大きい・小さいの学びができます。
「大きくて太くて高い円柱」から「小さくて細くて低い円柱」の比較ができます。
子供にとっては一番分かりやすい変化ですね!
太さの変化
円柱の円の大きさ・高さは全て同じですが、太さに違いがあります。
同じ体積
太くて低いものから、細くて長いものがあります。
見た目はバラバラですが、これ実は「全て同じ体積」なんです!
高さの変化
円の大きさは全て同じですが、円柱の高さのみに変化があります。
高さ=長さとも捉えられますね!
出して並べて見せてあげるだけでも学びになります!
【月齢別】円柱さしで遊んでみた感想
今回ご紹介している円柱さしは無色のものです。
全部で20個もある、同じ色の円柱を的確な穴にさすって2・3歳の子には結構難しいです。
遊ぶ時はまず「抜く」ができること。
大抵の子はまず初めに台ごとひっくり返すのですぐにきがつきます。
そのあとで「さす」にチャレンジですね。
では、実際にどんな様子だったか?をお伝えします。
8ヶ月baby
ひっくり返して「なんか抜けた!」
そのあとは予想通りに「パクッ」っといきました。
が、入れる様子を見せていたら、入れようとしてくれていましたよ!
ただ、本当に入れられるのはもう少し先ですね。
ただ、口や手の感覚では学びがありますので、誤飲に気をつけながら円柱に触れておくのは学びが大きいなといった印象ですね。
2歳baby
超燃えてます!!!!
取り合いで遊んでいました。
もう、集中しすぎて2歳児がため息をつきます。
数日に分けて遊んでみましたが、飽きることなく何度も取り出して遊んでくれました。
起きて一番に持ってきたときは嬉しかったですね。
2歳ですと、1つの台を試行錯誤しながら正しくはめれるようになることが目標です。
目の情報通りに手を動かす運動機能が発達途中なので、入れたくてもスムーズに入らないちょうどいい時期です。
2歳ぐらいのお子様はちょっと背伸びしたおもちゃとしてベストタイミングです。
2歳5ヶ月baby
動きたい時期真っ盛りの男の子でしたが、この子も何度も取り出して遊んでいましたね。
無言で次々取り組んでいました。
2歳5ヶ月ともなると一つ一つの穴に円柱をさしながら、大きさを確かめていきます。
まだ目視で当てるというよりは、実体験の感覚ですね。
3歳6ヶ月kids
ちょこちょこ間違えつつも、何度か遊ぶうちに8秒ぐらいで1つの台をやり切ることができました!
この年の子でしたら、全部の円柱を出して入れる遊びができますし、円柱をきれいに並べる練習もできます。
細いものなどは丁寧におかないと立たないのですが、ちゃんと立って置けましたね!
遊んでくれた女の子は、どんな順番で置くのかを自分で考えながら並べるのも楽しそうでした。
5歳kids
ここまできたら、4台でチャレンジですね。
大人とバトルしても楽しいですよ!
僕できるし〜といいながら全部を出してやってみたところ、2分30秒ぐらいでできました〜!すごいです!!
(勝ちにこだわるタイプ笑)
何度もミスを繰り返しながらのチャレンジですが、このミスが大事な学びです。
ミス、どんどんさせましょう。
10歳kids
大人と良い勝負ですね!バトルで燃えました!
もう流石につまらないかな??と思いましたが、遊んでくれます。
(しかも、この子は大好きな tiktok を中断してくれました笑)
ですし、本気になりすぎて、まさかの3歳にも触らせなくないと!!
3歳と10歳の取り合いです笑
それほど一生懸命になってくれて嬉しい限りでした。
円柱さし、本当に必要?
そんなこと言っても「どっちみち大きくなれば体積とか分かるようになるでしょ」と思うかもしれませんが、I Q160ある子でも、体積とかリットルってちょっと難しいよねって言ってます。
平均が100ですので、I Q160って普通に過ごしてたらなかなかいません。
そんな子供が、習っている時に言うのではなく、6年生ぐらいまでの問題を解けるようになってから、3、4年生の内容を振り返って言っているんです。(3、4年生と言えども、問題のレベルは高度かもしれませんが!)
もちろんプリントの問題は解けるようになる子が多いですが、 本当に問題の内容を理解して説いているのと、パターンで公式を記憶して説いているのは大きな差ですよね。
本当に理解して解けるようにするために、今取り組んでいただきたいのです。
それに、紙面上でトライアンドエラーってなかなか難しくないですか?
何がミスかもわからない時さえありますよね。
だからこそ、実際に動かして試行錯誤できるおもちゃが必要です。
一度は経験させてあげましょう!
一言でいうと、円柱さしでの遊びは「一度は経験させるべきおもちゃ」です。できれば繰り返し使って感覚をしみつかせてあげたいですね。
この時期の経験って本当に貴重です!
今、目に見えなくても必ず築き上げている土台は強固なものになっていきます。
misorababyのbaseショップでおもちゃをご購入いただいた場合は、円柱さしについてのnoteをプレゼント致します。(幼児教室のレッスンをおうちで再現できます)また、LINE@にてご質問もお受けしますので、お気軽にご連絡くださいね。
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モンテッソーリ教育の「円柱さし」ってどんな効果があるの?
実際に子供と遊んだらどんな感じかな?