赤ちゃんの「 食物アレルギー 」診察の流れから検査方法・費用まで解説。

離乳食・レシピ
ポシモ

こんにちは!ポシモです。

離乳食を食べたあと、いつもと様子が違う場合は、 食物アレルギー の可能性があります。

アレルゲンを食べた2日後に症状が出る場合もありますので、注意してください。

今回は、離乳食初期のアレルギーについてご説明します。

 

乳幼児が発症しやすい「 食物アレルギー の症状」についてはこちらで確認してください。

 

この記事をまとめると

  1. アレルギーを疑ったら小児科を受診しましょう
  2. アレルギー症状が出た時の状況をメモしておきましょう
  3. 赤ちゃんのアレルギー検査は保険適用

幼児の 食物アレルギー の診断の流れ

食物アレルギー で病院を受診した場合の一般的な診察の流れをご紹介します。

まずは小児科の診察を受けてください。状況によってはアレルギー専門の病院を紹介してもらうこともあります。

①問診

まずは問診があります。

アレルギー症状が出た時の様子を聞かれますので、 「いつ」「どこで」「食べたもの」「食べた量」「症状」「症状が出るまでに経過した時間」「症状が続いた時間」をメモしておいてください。 

お医者さんはアレルギー反応が出た時の様子から、食物アレルギーかそうではないかの判断をしてくれます。日頃から、毎日の離乳食についてメモしておくと、このような場合に把握しやすいです。

また、アレルギーの「家族歴」についても聞かれますので、家族にアレルギー体質の人がいる場合は、アレルギー症状の内容を把握しておくとスムーズです。

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育児日記をつけている方は離乳食について追加したり、インスタグラムで離乳食記録をつけると、子供の成長も実感できて楽しいですよ!

②検査

食物アレルギーの診断をするための補助的な役割としてアレルギーの検査を行います。

内容は皮膚反応をみるテストや血中の「IgE抗体」の量を測ります。

①問診②検査で食物アレルギーの原因となったアレルゲンの特定をします。

③食物除去試験

②検査でアレルゲンと疑われるものを、離乳食から1〜2週間除去します。

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勝手に離乳食から特定の食材を除去しないようにしましょう!必ず医師の判断のもの行ってください!

④食物経口負荷試験

③食物除去試験で、アレルギー症状が改善された場合、アレルゲンと見られる食べ物を食べさせて症状が出ればアレルゲンの特定となります。

アレルゲンの特定ができなかった場合に、「食物経口負荷試験」を行うこともあります。

 

幼児の食物アレルギーの検査は何歳から可能か?

生後6ヶ月ごろからアレルギー検査をすることができます。

乳幼児の身体は発達途中ですので、アレルギー検査ができないものもあります。

ですので、明確に「この子は食物アレルギーです」とは断定しにくいのが乳幼児期です。また、検査方法はいくつかありますが、「検査をすれば確実に何のアレルギーか分かる」というものではありません。検査をしても、原因が分からない可能性もありますし、結果が陰性でも症状が出ることがあります。

幼児の食物アレルギーの「検査方法」

アレルギー検査は、基本的にアレルギーの症状が出てから行うものです。ですので、「アレルギーが不安だから離乳食を始める前にアレルゲンを特定したい」といって検査するのはは難しいです。

血液検査

血液検査にも種類があり「血中抗原特異的IgE抗体検査」と「ヒスタミン遊離試験」がよく行われます。

「ヒスタミン遊離試験」は、血液とアレルゲンを混ぜて判断する方法ですが、検査できるアレルゲンに限りがあります。

 

「血中抗原特異的IgE抗体検査」アレルゲンごとに、血液中のアレルゲンの侵入に備える「IgE抗体」の量を測る検査です。「IgE抗体」の値が高いものが、アレルゲン物質となっている可能性が高いです。

「3歳になるまで血液検査はしない」という病院もあります。乳幼児の採血は危険が伴うことと、「食物アレルギー診療ガイドライン」にも「スキンケアや環境改善が優先で、それでも改善しないのであれば血液検査を」と記載されていることが理由です。

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赤ちゃんの採血は、血管が見えにくいため、注射器を使わずにかかとから採血を行うこともあります。

また、血液検査だけでアレルギーについて確定することができませんし、「なにをどこまで食べていいか」など分からないこともあるので、あまり率先して血液検査を進めないことがあります。

 

皮膚プリックテスト

赤ちゃんの食物アレルギーの診断によく使われる検査方法です。

アレルゲンとなった可能性のある物質を、腕に一滴垂らし、針で皮膚に傷をつけます。15分ほど待ち、皮膚が赤く腫れていたらアレルゲンとなります。

アレルゲンを染み込ませた薄い紙を肌にはり、様子をみる方法もあります。

食物除去試験

アレルゲンの可能性が高い食物を、離乳食から一定期間(1〜2週間ほど)除去します。

除去して症状が改善されたらアレルゲンとなります。改善されない場合は、日頃の食事に戻します。

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母乳を与えている場合は、お母さんの食事からアレルゲンの可能性のある食べ物を除去して様子をみます。

 

食物経口負荷試験

アレルゲンの可能性が高いものを実際に食べて判断します。

一般的な試験方法は、原因と疑われた食べ物を少しずつ食べさせていきます。時間をおきながら少しずつ食べる量を増やしていきます。重いアレルギー症状が出た時の対処などが必要ですので、環境が整った病院のみで行える検査方法です。

入院をして試験する場合、保険適用となります。

ポシモ
家庭では絶対に試さないようにしましょう。

 

 

赤ちゃんのアレルギー検査の費用

アレルギー症状があり、検査をする場合に乳幼児医療費助成制度が適用されると、無料で受けることができます。

その他の医療費が無償の場合は無償になるかと思います。

「アレルギーの症状はないけど検査をする」場合は3割負担になることもあります。

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自治体によって制度が異なりますので、確認をしてください。

血液型の検査は数百円から千円程度の費用がかかることが多いようです。

 

幼児がアレルギーを発症する確率が高い食べ物は避けるべき?

「食物除去」は医師の指導のもとで行うものです。

勝手にアレルギーと判断して特定の食べ物を除去すると、赤ちゃんの栄養に偏りがでます。栄養が偏ると子供の健康や成長発達に影響を及ぼす可能性がありますので、注意してください。

アレルギーが不安な場合、アレルギーを発症しやすい「鶏卵」「小麦」「牛乳」などは離乳食で与えるのをゆっくりにしてみてください。

 

ポシモ

食物アレルギーの検査方法と費用についてお伝えしました。

食物アレルギーの症状について詳しく知りたい方はこちらへ来てくださいね。