今回はこんな人におすすめ!
- ・利き手の判断はいつすればいいの?
- ・親が利き手を決めてもいいの?
- ・左利きの子供にどう文字を教えればいいか分からない
もくじ
赤ちゃんの利き手はいつ分かるの?
実は、子供の利き手に関するはっきりとした研究結果が出ていません。
ただ、オーソドックスな考え方としては
大体2歳ごろに傾向がみられて、4歳ごろにはっきりとしてくる というものですね。
右利き・左利きは4歳までに何度か変動し、その後に確定していく
ゲゼル論文;The development of handedness
アメリカ合衆国の心理学者であるアーノルドゲゼルが子供の利き手についての研究でこのように発表していることから、この考え方がメジャーになっています。
他の研究の中には「胎内で指しゃぶりをしている手が利き手」となるという考え方や、「生後3ヶ月未満の赤ちゃんが眠っている時の顔の方向で利き手は予想できる」という考え方もあります。
でも、実際に成長した子供が道具を使う様子から判断したいですよね…
ここで判断に迷うポイントは、ゲゼルの論文の通り「この子は右利きかな?」と思っても、少し日が経つと左手を使うようになったりもすることですね。
そのような時に大人が子供に対して接する時は
「鉛筆は右で持ちなさい」などと強く矯正する必要はありません。
赤ちゃんの利き手の見分け方は?両利きならどうする?
・ボールが飛んできた時にサッと出てくる手
・鉛筆やスプーンを持ちたがる手
・おもちゃを欲しがる時に出す手
このような時にどちらの手をよく伸ばすか?を観察してみてください。
その時に出てくる手が利き手である可能性が高いです。
が、どちらもよく使う子供もいるんですよね。
道具によってパッと出す手が違う子もいます。
両利きの場合、鉛筆はどちらの手で持たせるべき?
ちなみにポシモ自身、両手とも使います。
サッと出るのは左手ですが、文字を書くのは右ですね。
(両利きでしたが、右で書くように育てられました。)
ですが、書く時は右利きなのに、気付いたら左手でペンを持っていたなんてこともたまにあります。
ですので、両利きの子供は使いやすいように、自分で道具によって手を変えることもありだと思っています。
ただ、 両利きで選べるのであれば鉛筆だけは右がいいですね。
あとでも説明しますが、 左手で右利きのために作られた文字を書くのってそれなりに負担があるんです。
ですので、両利きかな?と思ったら鉛筆は右をおすすめします。
親が赤ちゃんの利き手を変えてもいいの?
「左利きになりそうなんです。月齢の低い時期から右手が器用になるようなアプローチをして、右利きに修正したらどうなんでしょう?」
正直、微妙です。
左利きの子供が右利きになることもありますが「本来左利きなので、左利きのままでいれば器用だったはずが、右利きに直すことによって絶妙に不器用」というパターンもあります。
最近では左利き用のハサミなども充実していますし、小学生のクラスでも左利きの子供は珍しくありません。
そこも踏まえて、大人が手を加えるべきかよく考えてみてください。
利き手を変える時は子供の精神異常が出ないか注意しましょう
脳の働きと手の動きは密接に関係しています。
ですので、 子供の利き手を変えた時に、子供の様子に異変が起きることがあります。
・どもる
・発音に違和感が出る
など、精神的に不安定な様子がみられる場合は、利き手を大人が誘導する行為を直ちにやめてください。
赤ちゃんの両手に同じだけの運動量をさせるのがおすすめ
特に利き手がわかり始めてからよくある現象なのですが、
利き手ばかり動かしていませんか?
もし、利き手があったとしても右手も左手も同じだけの運動量を与えていれば、多少差があったとしてもそれなりのレベルでは使えるはずですよね。
ですので、まだ利き手が決まっていない赤ちゃんは、特に両手をバランスよく使って欲しいですし、
利き手が決まった子も両手は出来るだけバランスよく使わせてあげましょう。
ピアノなど指先を動かす習い事をさせてあげたり、手を沢山動かすおもちゃを触らせてあげるといいですね!
手を動かすことは脳の刺激に直結します。
(一概には言えませんが、不器用な子供をみていると、思考も不器用だったりします。)
左利きの子供にお母さんがしてあげられること
お母さんが右利きだけど、子供は左利きというご家庭はたくさんあります。
右利きの人から見ると、左利きで文字を書いている子供ってもどかしく見えたりしますよね。
でもそれ、当たり前なんです。
右利きの人が描きやすいように文字が作られているので、
右利きの人と左利きの人は、文字を書く時の感覚がまるで違います。
左利きの子供にお母さんがしてあげて欲しいこと
お母さんが子供に文字を教えるときは、ぜひ左手で文字を書いてください。
一緒に左利きの世界観を体験してあげることをおすすめします。
利き手が決まるまでは赤ちゃんの両手を沢山動かそう
子供が思わず両手を使って遊んでしまうおもちゃを与えてあげましょう!
おうちで手軽に取り組める手の運動もご紹介しますね!
- ・ペットボトルのキャップを外す
- ・雑巾絞りをする
- ・紐にビーズを通す
- ・シールを貼る
- ・ボタンをはめる、外す
など、アレンジ次第でおうちにあるものでも沢山遊べますので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。
今回は赤ちゃんの利き手についてご紹介しました。
利き手を理解してアプローチしてあげることも大切ですが、まずは沢山手を使わせて、脳に刺激を与えることが何よりも大切ですね!
知育講師のポシモです!
2歳から小学校低学年までの親子(年間200名ぐらい)と関わっています。
よくお母さまたちから子供の利き手に関するお悩みをいただくんですよね。
これまで接してきた子供たちの話も交えてお伝えしていきます。