こんなお悩みを解決します!
この記事をまとめると
- おねしょ予防で「夜中に起こさない」
- 抗利尿ホルモンの分泌が必要
- 夕食の塩分の見直しが必要かも
もくじ
子供のおねしょは身体の準備が整っていないだけ
「昼間のトイトレはうまくいったのに、最後に夜中のオムツだけはなかなか取れなくて困っています」
というお悩みをもたれるご家庭も多いですよね。
「夜尿症」などと言われると不安になる方もいらっしゃいますが、焦らせて治るものでもありません。
実は「おねしょ」から卒業するのは「身体の準備」が整わないと難しいのです。
おねしょ卒業には「抗利尿ホルモン」の分泌が大切
大人が おねしょ をしないのは「抗利尿ホルモン」がしっかりと分泌されているからです。
おねしょをしない身体のシステムができるためには 脳の下垂体から腎臓に働きかける「抗利尿ホルモン」が夜寝ている間に多く分泌されることが必要です。
このホルモンは、昼間に比べて夜になると多く分泌されるものですが、夜に分泌されないことによって「おねしょ発生!」ということになります。
睡眠中は「トイレのために起こさないで!」
トイレのために夜中に起こすと「寝ていたところを無理やり起こされて眠たいままよく分からずにおしっこをする」状態になります。
そうすると、半分寝ていてもおしっこをするので、おねしょから抜け出しにくくなります。
「抗利尿ホルモン」などホルモンの分泌には生活サイクルが大切です。
夜中に子供を起こしてしまうと、日々の積み重ねで身についた生活サイクルが壊れてしまいますので避けましょう。
まだまだ身体の発達が未熟
おしっこをためておくための膀胱がまだ小さいと、貯めておける量が少ないのでおねしょをしやすくなります。
また、直腸括約筋を使って排泄のコントロールができるようになることも求められます。
ですので、 おねしょは子供の意識だけで辞められるようなものではないのです。
身体の発達には個人差がありますので、中には小学校高学年ごろまでおねしょが続く子供も、ごく少数ですがいます。
大きくなってきてもおねしょが続く場合は、身体が不調を訴えている可能性もありますので、医療機関でご相談くださいね。
焦ってオムツを卒業する必要はありません。小学生でも履けるようなサイズのオムツも売っています。ママもお子様も苦しくなってしまうので、ピリピリしないようにしましょう。
おねしょ卒業のために守りたい3つのルール
ここからは、ママに守って欲しいルールをご紹介しますね!
プレッシャーをかけない
寝る前に「おねしょしないように」という念押しは避けましょう。
ストレスを与えると自立神経に影響を与え、抗利尿ホルモンの分泌が減ります。
(つい言いがちですが…本末転倒ですね…)
子供だって「おねしょしたくない」のです。
「おねしょをしてママごめんね」と思っています。
身体を冷やさない
冷えるとおねしょをしやすくなります。お風呂に入ったあと、身体がポカポカしている状態でお布団に入りましょう。
だんだんと体温が下がるに連れて眠たくもなりますので、寝かしつけもしやすくなります。
夕方以降の塩分・水分量に気を付ける
寝る前にたくさん水分を取ると、大人でも夜中にトイレに行きたくなりますよね。
夜ご飯を食べたあと、寝るまでの間の水分量を見直してあげましょう。コップ一杯程度が目安となります。
また、 塩分の高い食事をすると喉が乾きます。 夕食の塩分が高いことで、食後の水分量が増え、気づかない間に「おねしょのきっかけ作り」をしてしまいます。水分量とセットで塩分量の見直しをしてあげてくださいね。
今回は、子供のおねしょについてご紹介しました。
おねしょには「生活サイクル」を乱さないことが大切です。
生活サイクルに欠かせない「睡眠が不足すると子供に与える悪影響」についてこちらでご紹介していますので、気になる方はチェックしてくださいね。
子供の「 おねしょ が治りません。トイレに行かせるために、夜の睡眠中は、一度起こした方がいいですか?」