この記事をまとめると
- 数字を唱えることと数えることは別物
- まずは単位を付けずに数えましょう
- 頭の中で数がイメージできるようにしましょう
もくじ
「数字を唱える」ことと「数える」ことは別物
「僕10まで数えられるようになったよ!」「すごいね!!!!」という会話がよくありますよね!
なので、10まで唱えることができたからといって、10まで数えられる訳ではありません。
大切なことは、1つのものに対して、1と言えることです。
手では3つのものを順番に触っているのに「1・2・3・4・5!」となぜかチグハグな数え方をしませんか?
それは、数えているのではなく、セリフを唱えています!
(これはどの子も通る道ですので、ご安心ください)
ここから、子供の数の発達の順序をご紹介しますね!
ステップ1 数と物が一致する
「1・2・3・4・5」とお口で言えるところから、実際に「1つの物に対して1」と言えるようにしましょう。
この時に、○個とか○つとかの単位はつけなくていいです。シンプルに数だけ伝えましょう。
発達の目安としては、「3歳で3」が数えられればOKです。口で言えるようになる前に、お母さんが子供に数えている様子を見せてあげてもいいです!
その場合は、数えながら1個ずつ順番に物を触るようにしましょう。
ポイントは、触っている物と数えているものが一致するようにしてくださいね。3と言っているのに、2つめの物を触っていなければ大丈夫です。
ステップ2 数をまとまりとして認識できる
ステップ1で単位は付けなくていいとお伝えしました。
なぜかというと、 「3」と「3個」では理解度が違うからなんです。
「3」は、独立した「1・2・3」という数でしたが、
「3個」になると「1から3までまとまった物」として認識する必要があるんですね。
単位がつくことで、急に「全部でいくつ」になるわけです!
年長さんぐらいまでには10数えられるようにしておきましょう。
ステップ3 頭の中に数を想像できる
「3」と言われたときに、頭の中に「3つ」物が想像できるようにしましょう。
そのためには、時間をかけて何度も何度もおもちゃやドッツカードなどで「数の感覚」を養うことが必須です。
実際に、赤ちゃんの時からドッツを沢山見せてもらった子は、足し算をする時に頭の中でドッツを動かすことができました。
ステップ4 数の分割と合成ができる
だいたい5ぐらいまでの数が分かるようになってきたら、数の分割と合成を見せてあげてください。
2と3で5
1と4で5
などですね。
できれば、子供が好きなおもちゃとか、おやつを食べる時にラムネなどを使ってささっと見せてあげるなどをすると、ストレスなくさらっとできます。
ドッツカードの2と3を見せてあげても簡単にできますね!
ステップ5 数と数字を一致させる
ここまでできて、ようやく数字の登場です。
3という数字と3個の物を見せてあげて「これが3だよ」と少しずつ繰り返し見せてあげてください。
ステップ1の頃から数字に慣れさせてあげても問題はありませんが、数字のみにならないように注意しましょう。
数字のインプットよりも、具体的に目で見て触れる物でのインプットの量が多い状態を作ってあげることが望ましいですね!
算数でつまずく子供ってこんな子です
算数が嫌い・苦手な子供は、数の感覚が身についていないんですね。
「1+1=2」
が、記号としてしか捉えられません。
例えば数の感覚が身についている子供は
「りんごが1個あるところに、もう一個加わったから、りんごが2個になった」というような様子が頭の中で想像できるんです。
簡単な足し算の間は、算数に対しての苦手意識は少なくて済みますが、問題は「水の量(ℓ・ml)」とか「面積(m2)」など量感が必要な問題が出てきた時ですね。
もう、ちんぷんかんぷんです。辛いです。
もちろん、お家で教えるパパママも辛いです。喧嘩です。
それを避けるためには、2・3歳ごろからしっかり「数の感覚」を身に付けてあげることが一番です。
「3個」と聞いたときに、なんでもいいので、頭の中に3個の物が想像できる状態まで持っていってあげてくださいね。そうすると、小学校に上がってからの算数がかなり楽になります。小学校で勉強が楽しいと思えることは、その後やってくる中学・高校の学校生活も有意義になります。
今から準備をしていきましょう!
数の感覚がないと起きる「あるある」
数の感覚がない子は、数字を記号として捉えているとお伝えしましたが、
我が子が数を記号で捉えているかよく分かる現象が
「1+8=5」
「10ー8=12」
などという起こり得ない計算式が出来上がった時ですね。
でも…正直あるあるですよね…
数の感覚がついている子達がこのような間違いをすることは、ほぼありません。(たまにはありますよ)
指を使って計算するんですが…
「指を使って計算する」=「目に見える物を動かして計算している」
ということですので、 数が頭の中で想像できるようになるまで使わせてあげても問題ありません。
指を使っていることよりも、適当に記憶で10までの足し算をしていく方が後々大変です。
幼児期にひたすら指を使った子は頭の中で指を使えるようになっていましたよ!
同じ形の積み木を使って、触りながら何度も目の前の積み木を数えることもおすすめしています。
5つの積み木をいろいろなパターンで2つに分けてみるのもいいですね!
今回は「子供の数の発達の段階」についてご紹介しました。
教え込もうとすると子供は逃げますので、あくまでさらっと短い時間を何度も繰り返してあげることをオススメします。
フラッシュカード の目的と使い方のポイントについてはこちらへ遊びにきてくださいね!
こんにちはポシモです。
子供に 数 を教える時はどのように教えていますか?
「10まで数えれるようになったの!」と喜ぶ声も聞きますが、
「10まで言える」ことと
「10まで数を数えられる」ことは別のことなのです。
今回は「子供の 数 の発達 の段階」についてご紹介します。